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温もりなんか、あるはずがない。
―――――昨日、情事のあとは、いつものようにあいつは俺の身体を、少し筋肉でごつごつしたその胸板に押し付けるようにしてしっかりと抱きしめてベッドの上で横になっていた。
どちらかといえば性欲が強い方のあいつは、きっと一度精を吐き出した程度ではソレはおさまらないはずなのに。
“受け側”の俺の体力のなさを十分にわかっているからこそのその優しさに、いつもなら感謝の意味も孕んだ心地良さを感じつつ眠ることが出来たのに……
昨日は、違った。
正確に言えば、違和感(というのだろうか)を感じたのは昨日が初めてではなかったのだが。
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