始まりの砲声

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一方、地球連邦軍は新型MS計画の第1弾として開発された『イクシオン』をこの地球降下作戦阻止のために急遽投入する決意を固めた。 イクシオンはG.U.N.D.A.Mタイプの最新型で、戦闘用としては極めて困難とされていたプラズマ粒子を使った最初のMSとして誕生した。さらに、防衛機能として使われていたIフィールドであったが、イクシオンは装甲表面で反応したプラズマ粒子でビーム粒子を中和させる『プラズマ反射弓装甲』を備え、攻守完全なMSとして戦局を逆転出来る筈だと連邦軍は考えていた。 だが、オークス軍の主力MSは既に次期主力が投入され始めており、さらに上の最新鋭機のテストタイプまで投入されていた。 事実、多勢に無勢の言葉の通り、イクシオンの奮戦も虚しく、オークス軍は簡単に連邦軍の防衛線を突破して地球降下作戦を成し遂げたのだった。 地球降下作戦から数ヶ月にして、オークス軍は南アフリカ、南アメリカに進軍し、連邦軍は日に日に後退を余儀なくされていった。 連邦軍はこの事態にMS研究に関わるギルド・ラスフィー博士による最先端技術を惜しげもなく投入したMSで構成される開発計画『オペレーションS』を取り入れ、戦争に終止符を打つべく、動き出した。
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