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春彦『どうすれば久光を取り入れられるか…?』
史実では西南戦争の時久光は中立の立場を貫いている。
その久光を調略するには一筋縄ではいかないはずだ。
春彦『やっぱり俺の知ってる未来をすべて話すしかないだろう。明治、大正、昭和、平成の日本の姿を…』
春彦は西郷の計らいで久光の側近、市来四郎に会うことができた。
しかし、市来は春彦の話しを聞き入れなかった。
春彦『やっぱり信じてもらえないか…。みんな最初はそうなんだよね💨』
春彦の懸命な説得の中で士族の終焉を聞いた時市来の顔色が変わった。
それは近い将来、武士として生きていけなくなるのである。
その事が市来の不安を駆り立てた。
市来達士族にとっては一大事だったみたいで、すぐに久光の居る鶴丸城二の丸へ通された。
久光『市来から聞いたが、その方が未来から来たというものか?』
春彦『はい。久光様にこれからの薩摩、いや、日本について話しがあります。』
久光は幕末から明治維新の立役者の一人であった。
明治新政府ができるまで薩摩藩の代表的な立場で行動していた。
しかし、廃藩置県に激怒。
今は新政府に不満を持っている様子。
日本の輝かしい未来を望んいたが、その希望の光も消えかかっていた。
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