島津久光動く

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東京に着いた久光は薩摩屋敷に入った。 そして大久保利道を呼び出した。 政府の内務卿である大久保だが薩摩士族… 久光の呼び出しには応じた。 久光『政府の役職を辞して薩摩へ帰れ。』 大久保『久光様!そいは無理でごわす。私が辞したら日本は内部崩壊します。なぜゆえ、その様な事を…』 久光は言葉で諭したが大久保は聞き入れない。 すると一枚の書状を出した。 春彦の書状である。 その文を見た大久保は動揺した。 征韓論は伊藤博文らの陰謀。 西郷の逆賊としての死。 自分が暗殺される事。 政府官僚の平成時代まで続く汚職。 アメリカと戦争して敗戦。 道徳心の欠如している平成時代。 その書状は大久保を絶望の闇へ落としこんだ。 しかし、書状の続きを読んいくと、大久保の顔色が戻ってきた。 その理由は春彦の新しい日本の構想が書かれていたからだ。 それは大久保の理想的な日本の在り方と同じだった。 久光『決したか?』 大久保『はい!』 久光『では早速政府内の薩摩士族を連れて職を辞し、薩摩へ帰れ。これは上意である!』 大久保『はっはぁ~』 久光の活躍により薩摩は団結力を強めた。
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