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久光が薩摩を一つにするため動いている頃、春彦も桐野と東京へ向かっていた。
その目的はある人物に会う為だ。
これから先の行動にその人物の助けが不可欠なのだ。
東京に着いた春彦達はその人物と面会した。
男『お久しぶりです。桐野少将。いや、元少将でしたね(笑)。』
桐野『お久しぶりです。榎本さぁ。元気でごわしたか?』
春彦達が会っていたのは旧幕府海軍、榎本武揚である。
桐野と榎本は幕末の時代は敵同士として戦った。
幕府軍は敗れ榎本は監獄生活を過ごす。
しかし出所後、政府官僚として生活していた。
春彦『榎本さん、今の政府に不満はありませんか?家禄廃止で士族が貧困にあえいでいる。』
榎本『私も不安を感じている。しかも旧幕府の士族からも怒りの声が届いてる。しかし、どうすることもできぬ。』
春彦『来年、薩摩が決起します…その時、他の士族も立ち上がるでしょう。そこで旧幕府の士族にも参戦してもらいたいのです。』
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