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春彦は彼らを取り込めば必ず勝利することはわかっていた。
しかし、交渉決裂すれば苦戦を強いられることも…
それほど大事な任務だった。
春彦と榎本、旧幕府の人達はお互いに意見を交換している。
桐野は話しを聞きながら春彦の姿を見てある人物を思い出していた。
「坂本竜馬」
薩摩と長州の同盟を成功させた人物。
これも運命なのか?と思い笑みを浮かべていた。
話し合いは平行線をたどっていた。
彼らはなかなか首を縦に振らない。
心の中で憎しみと貧困の苦しみが葛藤しているのである。
春彦は最後の条件を出した。
それは彼らの旧領地への移動と“戦いのプロ”武士で設立する軍隊。
これらの条件を約束した。
しかし、簡単に答えが出る訳もなく、保留のまま終わってしまう…
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