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ここは、とある雪山の中腹にひっそりとたたずむ、小さな村だ。 「村からあまり遠くまで、離れちゃダメよ!」 「分かってるって。離れなきゃいいんでしょ!」 いつものように、母親の忠告もろくに聞かず、黒髪の少年は幼馴染みの家へ向かって玄関から飛び出した。 「本当に大丈夫かしら。今日はなんだかイヤな予感がするわ…」
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