忘れた記憶の欠片

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たった一つの欠片 紡いで来た筈のパズル 外枠は 何があるかはわからないまだまだ ピースをはめている でも そこに 外れた部分に 合うものは存在しない たった一つの為に 私達の世界が崩壊する 一つの欠片を軸に 壊れていく 今は無き混沌の空間 牙と翼と瞳が映える 藍の鍵を差し込んで 扉を開けたのはいつの日か 果たされなかった約束 見かけぬその色に惹かれ欲しくて手を伸ばした 結局独りは寂しくて 時には世界を抱え 知られぬ時を過ごした ズタズタに引き裂かれながら 欠片としての役割を果たす 時は過ぎ去る 変わらない想い 変えれない想い 歩みを止めて 振り返る 泣いて笑って 憎んで褒めて 全てを取り巻く世界が一つ いつの日か壊れ始めた 誰が望むとも無く 流した涙 裂いた白肌 啜った鮮血 末路が同じなら 分かっていたなら 歩まなかった 必然じゃない 覆したい 亀裂が入っても 無慈悲にガラスに映る 幾重にも重なって 起きればそこには無音の空間 耐えきれない 冷たい こうしてまた一つ欠片が外れる そのうち真ん中に穴が開き、新しい欠片を中心に 絵が描かれる 黒き鎖が擦れる 呼び戻されて 何故私はここにいる?
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