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私は校門の前で真奈矢くんを待つことにした。
しっかし、おっそいなぁ…真奈矢くん…
まさか…!
襲われてたり…!
そんな有り得ない想像をしていたら、
「あっ変態妄想ショタ女」
「なぁーつぅーめぇぇえ!!何だよっ!その最悪な名称はっ?!」
「もろお前だろ。変態」
「変態言うなぁって何回言わすんじゃボケェっ!!」
夏芽が通りかかった。
横に彼女を連れて。
しまった…
ここ中学とも近いんだった…
私が行っていた小学校は、大学付属小学校だ。
下手したらエスカレーターで大学まで行ける。
なので、夏芽にここで会っても何ら問題ないのだ。
「先輩っ!お久しぶりです」
「あーそっか…この馬鹿の彼女って菜野ちゃんだったっけ…相変わらず可愛いねぇ♪」
「あっ…いえそんな…///」
「おい…俺の彼女襲うなよ…」
「襲うかぁ!!いや、襲いたくなるほど可愛いがね…」
「先輩っ…恥ずかしいです…///」
可愛ーい(*´Д`*)
この反応まで可愛い彼女は、酒井菜野ちゃんで夏芽の彼女だ。
去年まで私のバスケ部の後輩だった。
「先輩、高校でもバスケやられてるのですか?」
「もと才能なかったからいいけど」
「確かに。人数少ないからレギュラーだったけど、一回もシュート決めたことないからな。この運動音痴女が」
「う…うるせぇ!!運動神経なくても生きていけんだよっ!!」
そんな言い合いしたあと、たわいのない話を菜野ちゃんとした。
最近の部活の様子や高校生活についてなど。
「…あははっ!そうなんですかー?あっそういえば、先輩ここで何してたんですか?」
「どうせ小学生ウォッチングだろ」
「違うわっ!真奈矢くん迎えに来てたのっ!」
「真奈矢くん可愛いですもんね!でも…遅くないですか?」
「そうなんだよね…」
あれから一時間ぐらいたったが、一向に来ない。
大丈夫かな…?
ふと不安がよぎる。
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