プロローグ

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俺は今非常に機嫌がいい。 何故なら、今日からこの『私立愛ヶ有学園』で、俺の新しいスクールライフが始まろうとしているからだ。 だが、ここで俺をピッカピカの新・高校一年生と勘違いしてもらっては困るので、一応年齢を公表しておこう。 あくまで俺は新・高校二年生。16歳なのである。 そう、つまり俺は高校一年の春休みに、転校をしてきたばかりなのだ。 何故今俺の機嫌が非常に良いかと言うと、前の学校では友達が一人としておらず、あげくにイジメなるものを受けていたからである。 よって俺はそんな現実からの亡匿、イジメの対象からの逃避を兼ねて親父の転勤についてきたのだ。 やはり俺をいじめてくる輩が居ない町の空気はうまい!きっとこの学校では上手くやっていける!そんな気がする!! と、浮かれていられるのもこの時だけだった事に俺は未だ気付いてはいなかった。
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