好き…かも

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驚いた顔している荻原にまた小さくため息をつくと覚悟したように手をつけた。 「まぁ、実習だし、やらなきゃ覚えないしね。仕方ないさ」 自分に言い聞かせるように作業を始める。初めて5分後。 「かゆぃぃ…」 泣かば半べそになって手をかきむしり始める瑞希。その声を聞いた荻原が瑞希の手を見た瞬間驚いて手をとめた。 瑞希の手は真赤に腫れあがり肘のあたりまで赤くなり始めていた。 「ちょっ!やめろ!」 慌てて手を出して瑞希の作業を止めると水道で手を洗わせた。
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