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専門学校とは言っても午前中、専門の調理実習を行って、それが自分たちの昼食になる。そして午後からは高校の授業となり、通常の高校に比べると下校もかなり早い時間になる。
瑞希は学校指定のスクールバスで通学しているため、みんなが遊んで帰る中、毎日一人バスに乗っていた。
それは母親に決められた門限に遅れないためでもあった。
帰宅すれば仕事で帰宅の遅い母親に代わり主婦業をこなしていた。買い物などは母親がしてくるので冷蔵庫にあるもので毎日夕食の支度をすることを考えると調理の専門学校へ進路を進めたことはよかったと思える。
だが、それと同時に製菓は全く論外。
女の子なら誰でも作れるであろうクッキーなどを作ればたちまち煎餅と化し食べれたものではない。代わりに肉じゃがなど家庭料理の腕だけ上がっていった。
学校でもみんなが持ち寄るお菓子を食べる専門だった。
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