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同級生だった彼と再開したのは成人式の時だった。
高校生の頃とは違い、大人の男になっていた彼に声をかけられ、それから私達はお互い連絡を取り合うようになった。
21歳の誕生日に告白され、付き合うようになって約3年の月日を彼と一緒に過ごした。
彼は居酒屋の店員、私はスーパーで昼勤のパートとして働いていた。
『丸一日一緒に過ごしたいとか思った事ないの?』
『なんか、冷たいよ‥‥‥』
すれ違いの日々が続き、休みを合わせようともしない私に対して、溜め息混じりにそう呟くようになったのはいつ頃からだっただろうか‥‥
きっと、付き合ってすぐの頃からだったと思う。
昔から言われ続けていたので別に気にもしなかったが、そのせいで彼から送られている“サイン”にも気付かずにいた。
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