第六章 予想外の脅威!そして再会する!?

6/16

25887人が本棚に入れています
本棚に追加
/285ページ
「アーシャ。女の子があげる悲鳴じゃないだろう」 ドブネズミ――通称ドブチューの大群から逃れたイザナは苦笑しながらアーシャを見た。 アーシャはこの世のおわりを覗いた顔でぐったりしている。 「だって、あれは……」 「かわいい奴らじゃん」 「――どこがかわいいのですか!?」 アーシャは叫ぶもの、声は若干小さかった。 「あれは悪夢ですわ。夢にまで見そうです……」 目の前から迫る、ドブチューの大群。 それらの恐怖を思い出してアーシャは身震いした。 「ほら、見てくださいな。鳥肌が」 「いや、毛でまったく見えない」 イサナは首を傾げると、歩き出した。 「しかし……」 と、呟く。
/285ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25887人が本棚に入れています
本棚に追加