25887人が本棚に入れています
本棚に追加
/285ページ
「ドブチュー達、なにかに逃げていたようだね」
「そんなの関係ありませんわ」
アーシャはせわしなくあたりを見回しながら言う。
「そんなことより、はやくでましょう」
「僕は気になるんだけど」
「なりません!わたくしはまったく気になりませんわ!!」
アーシャは小声で叫んでくる。
「アーシャがそういうなら……」
イザナは仕方なく別の方向向けて歩き出そうとするのだが。
ぴくん!と白狐の耳が立った。
「マスター」
「ん……なに?」
「感じ、ます……」
「はい?僕は変なところ触っていないよ」
「――じゃなくて!前方に【邪道具】反応がありますわ!!」
――アーシャは前に前足を向け、静かにいった。
それを見て、
「肉球(ハート)」
イザナはアーシャの足をつかんで肉球をふにふに(ハート)した。
最初のコメントを投稿しよう!