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イザナは驚いて振り返った。
まさかこんな汚い下水道に誰かがいると思わなかったからだ。
そして。
――聞いたことがある声だ。
懐かしい声。
やがてその誰かさんが煙の向こうから姿を現す。
銀髪の、美しい少女……。
イザナは息を飲んだ。
少女もイザナのほうを見て驚いた顔になる。
「イザナ……?」
「アルマ姫」
イザナとアルマ。二人は予想外の場所で再会した。
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