第六章 予想外の脅威!そして再会する!?

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イザナの言葉を聞いて、アルマはなぜか目をつりあげる。 無言で。 アルマは数年ぶりに会った少年に大股で近寄った。 腰に手をあて、イザナを見上げてくる。 イザナはドキッ!として―一歩下がった。アルマはイザナが下がったぶんだけ前に出、右手を振り上げる。 ――殴られる。 イザナがそう思っていると、握り拳がぽむっ……と頬に触れてきた。 「アルマ姫?」 もう一度名前を呼ぶと、アルマが拳でイザナの頬をぐりぐりしてくる。 「イザナ。また言いました」 不機嫌そうな表情で。 あっ……とイザナは小さく声をあげた。 アルマがなぜ不機嫌なのかわかったからだ。 「……アルマ」 今度は呼び捨て。 アルマはひだまりのような笑顔を浮かべた。 本当に嬉しそうな。 「そうです。それでいいのです」 昔、言われたのだ。 呼び捨てにしてください、と。 あなたと対等でいたいから、と。 身分など関係なく付き合いたいですから、と。 笑顔で言っていた。 その笑顔が忘れられない。
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