第六章 予想外の脅威!そして再会する!?

13/16

25887人が本棚に入れています
本棚に追加
/285ページ
「それより、なぜアルマはここに?」 イザナはさりげなく後ろに下がりながら、アルマに聞いた。 「エルマにイザナのことを聞いたから、探しに」 アルマは胸をそらすようにしながら言う。 ――広い王都で下水道を探そうとは思わないだろう。 イザナは内心で思った。 「ふふ……イザナのことなら、なんでもお見通しです」 アルマは微笑んだ。 確かに。 アルマはかくれんぼのとき、いつもイザナを見つけていた。 どんなに難しい場所でも、一番最初に。 イザナは疑ったものだ。 アルマは何らかの紋章をつかって探しているのかと。 「イザナこそ、どうしてここに。エルマの話だと牢獄に……」 「それがさ。僕が女の子を……」 女の子?とアルマは首を傾げる。その顔がなぜか少し不機嫌そうだった。
/285ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25887人が本棚に入れています
本棚に追加