第六章 予想外の脅威!そして再会する!?

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「イザナ……そんなに緊張するのですか?」 俯き、アルマはもじもじする。顔は真っ赤だった。 「うん。アルマって美人だから、誰だって緊張するよ」 とてつもない殺気が近くから放たれてくるが、イザナは気づかないふりをした。 「そ、そんなことを言っても、なにもありませんよ」 アルマは顔を手で隠しながら、腰をくねくねさせる。 しかし。 「イザナ……?」 イザナからの反応がないかとを不思議に思い、アルマは顔をあげる。 と。 さきほどイザナがいた場所には誰もいなかった。 しばらく呆然として。 自分が騙されたことに気づき、眉をつりあげる。 全身からどす黒いオーラが。 「チカゲさん!」 アルマはなにもない空間に呼びかける。 天井近くの闇が揺らいだ。 「……何ですか?」 一人の人物が音もなく着地する。 声は低いが、女性らしかった。全身くろずくめで、目の前にいるというのに存在感があまりなかった。フードを深くかぶっている。  彼女の名前はチカゲ=セイズ。彼女の家系は代々、影から女王の【後継】を守る役目だった。 「チカゲさん、ただちにイザナをとらえなさい」 そう言うアルマ。
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