第七章 VSチカゲ!最悪の序曲?

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イザナがチカゲの微笑みに見とれていると、 ぽむ、と白狐に頭を叩かれた。 (マスター、なに雰囲気だしているんですの?) (だってさ。チカゲのあの顔はきちょうなんだよ。写真は無理だから、心にとめとこうかな、と) (そんなことは、よろしいですわ。ほら、さっさといきますわよ) (ほ~い) イザナは仕方なく立ち上がった。 「じゃあね、チカゲ。またどこかで」 「……逃がさない……と言った……よ」 「うちの相棒がうるさ――」 イザナは建物の影が、揺らいだのに気づいた。 目を細めて、凝視する。 すると。 建物の影から、なにかが出現した。 「あれは……」 イザナはうめくように言った。
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