第七章 VSチカゲ!最悪の序曲?

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「チカゲ。君は想像力はメルヘンだね」 「……恥ずかしい……」 チカゲはぼそぼそと言う。その頬は赤くなっていた。 建物の影の中から出現したものは……。 大砲らしき巨大な筒だった。しかし、海賊船にあるようなごついものではなく、砲弾のかわりに旗が飛び出しそうなほどかわいらしかった。 思わず微笑みたくなる。 「……シャドウウエポン……ガンガン」 「あのさ。ごめん。ネーミング悪い」 イザナは困ったように手をあげた。 すると。 「死んじゃって……イザナ。……ガンガン……」 チカゲの呪文(?)が聞こえたかと思うと、ぱふ、と気が抜けたような音がイザナの耳に届いた。 イルカのようなものが、飛んでくる! イザナは剣を構え……。 「……散……」 チカゲが小さく呟き……。 「――!?!?」 イルカがいくつも分離し、細い火の弾丸と化して、イザナを襲う!
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