第四章 白狐爆発寸前!動き出す姫!?

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「ね、姉様……」 ――なぜこんなことに……。 とエルマは思った。 いつもの姉は日だまりのようで……春のような笑顔を浮かべている。 実力で言うことを聞かせるようなことはしない。 ――女の勘!? のようなものがはたらいているのだろうか。 エルマは対峙するように姉を見る。 やけに喉がかわいた。緊張する。 そして……。 銀の羽根が暗闇の中に広がった。 ――ようにエルマには見えた。 アルマの髪である。月光を浴びてキラキラ輝いていた。 見とれること十秒。はっ!としたエルマは慌て、呪文を唱え、紋章の力を発動させようとする。 エルマの右手の甲に【炎】の紋章が浮かんだ。
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