第四章 白狐爆発寸前!動き出す姫!?

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「そ、それが――」 少女はアルマに気づかずに言った。 ここで彼女はアルマに気づけばよかったのだ。 「イザナ殿が」 「――イザナ!?」 イザナの名前にアルマはいち早く反応した。 ――やばい…っ! 姉の態度にエルマは不安を覚えるが、少女は構わずに続けた。 「イザナ殿が脱獄しました!」 「なっ……」 エルマは頭を抱えたくなった。 アルマに黙ってイザナを釈放し、はやく王都から出ていってもらおうと考えていたのである。 それが。 あのばかラグナス家当主代理がしぶるから。 「エルマ、これはどいうことですか!?」 「えっと……」 ここは正直に話さないとだめだろう。 嘘を言えば命にかかわる。 だからエルマは正直に口にした。 イザナとの再会から現在のことを。
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