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「うん。エルマならそういうと思っていたよ」
「イザナ、おとなしくするつもりはないの?最後の忠告よ?」
「ん……無理。僕が――ではなく、アーシャがもうあそこに戻りたくないようだから」
不思議なこっを呟くイザナに、怪訝そうな顔のエルマ。
「わかったわ」
エルマは小さく息をついて、はっきりな声で言った。
「――イザナ!覚悟!」
エルマの髪が天使の羽根の如く、広がった。
瞬間。
エルマは加速する。
軽く屋根を蹴って。
イザナに向かって……。
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