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「それじゃ僕はこれで！」
やる気のカケラを見せずに去ろうとするイザナ。
すると……。
「逃がさないと言っているでしょ！」
エルマの叫びと同時に、
「――フレアアロー！」
五本の炎の矢が、
「――ウォーターガン！」
十個の水の弾丸が、
出現する。
前後左右。イザナのまわりに。
「逃げ場をふさいだわ」
立ち上がったエルマは笑みを浮かべながら言う。
「このまま始末することもできるわ。どうする？」
イザナを囲むように紋章魔術師の少女達の姿があった。
杖をイザナに向けている。少女達の紋章魔術だ。
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