第五章 ついに脱出!しかしすぐに闇の中に。

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――絶対に考えていますわ。 アーシャは心の中で思った。 「忠告を聞くつもりはないようね」 エルマの声が聞こえてくる。 「イザナ。さようなら……」 エルマは悲しそうに言うとあげていた手を振り下ろした! と、同時に。 紋章使魔術師の少女達が一斉に【力】を解き放つ! 炎の矢と水の弾丸が無防備に立つイザナに向かった! すると…………。 エルマは目をみはった。 イザナの身体が揺れたのである。 紋章魔術師の少女達の【力】が接触する前、イザナが倒れるように身体を暗闇に投げ出していた。 炎の矢と水の弾丸がぶつかり、爆発をおこす! エルマは、 「――イザナは!?」 慌てて見ると、イザナは地面に向けて落下していた。 どこにも逃げる場所がないから、自殺したのか。 イザナはただ落ちているだけのようだった。 ――エルマにはそう見えた。
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