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――絶対に考えていますわ。
アーシャは心の中で思った。
「忠告を聞くつもりはないようね」
エルマの声が聞こえてくる。
「イザナ。さようなら……」
エルマは悲しそうに言うとあげていた手を振り下ろした!
と、同時に。
紋章使魔術師の少女達が一斉に【力】を解き放つ!
炎の矢と水の弾丸が無防備に立つイザナに向かった!
すると…………。
エルマは目をみはった。
イザナの身体が揺れたのである。
紋章魔術師の少女達の【力】が接触する前、イザナが倒れるように身体を暗闇に投げ出していた。
炎の矢と水の弾丸がぶつかり、爆発をおこす!
エルマは、
「――イザナは!?」
慌てて見ると、イザナは地面に向けて落下していた。
どこにも逃げる場所がないから、自殺したのか。
イザナはただ落ちているだけのようだった。
――エルマにはそう見えた。
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