第六章 予想外の脅威!そして再会する!?

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あたりは薄暗かった。 ひんやりとした空気が、わだかまるように広がっている。 聞こえているのは水の音と唸りに似た風の音、息遣いと、足音。 そして……。 「納得いきませんわ!」 アーシャの声。 「どうしてわたくし達はこんな場所にいるんですか?」 文句を言いまくるアーシャを見て、イザナは当然のことのように言った。 「フッ……そこにマンホールがあったからさ」 と、小さく笑う。 「そこが!納得できませんの!」 アーシャがガーッ!と叫んでくる。 「マンホールがあったからといって、普通はいろうと思いますか!?」 アーシャはイザナをきつく睨みつける。 今。 ――彼らは下水道にいた。 理由は簡単。 エルマ達に襲われたとき、イザナの視界にマンホールが飛び込んできたのだ。 イザナは無防備に屋根から落ちたと見せかけ、下水道に逃げ込んだ。
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