出会いは夜

2/2
前へ
/12ページ
次へ
   その日はとっても寒くって、あたしはおとぉさん達とコタツでヌクヌクしてたの。  お気に入りはおとぉさんのお膝だけど、おかぁさんの側も好きだし、小学生のおねぇちゃんとゴロゴロするのも好きなんだ。  それに、皆と居ると、小さくって可愛いねって、あたしをお膝に乗せてくれて、良い子って頭をナデナデしてくれる。  可愛がって貰えるのは好きだけど、おねぇちゃんの撫で方はちょっと乱暴でヤ。  しつこく撫でて来るおねぇちゃんから離れて、おとぉさんのお膝に戻ろうとした時、窓の外でヒラヒラ動くものが見えたの。  あれは何?  コタツから離れて窓にくっつくようにソレを見てた。  お外が暗くて解らないけど、何かの生き物かな?  鳥さんの落とし物とは違うと思う。  何か解らなくて、じっと見てたから、おとぉさん、何があったんだと側に来て、あたしが見てたモノを一緒に見てくれた。  そして、こんな御話をしてくれて――  
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加