始まり、そして終わり

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盤は2人にとても可愛がられて育てられた。そして盤はとても利口な子だった。 そんな盤が19の時に事件は起きた。国会議員の父、バタフライが殺されたのだ。真面目だった父バタフライは前々から議員の中でけむたがられていた。盤とドルフィンは不正がバレそうになった総理がバタフライを殺したのだと確信していた。 「母さん。父さんは絶対、総理大臣の五面(ごめん)の手下に殺されたんだ。俺はやつを許さねぇ。明日やつを倒して来る」 こんなに怒り狂った盤をドルフィンは見たことがなかったため、止めることができなかった。 「わかったわ、盤。絶対に無事に戻って来るのよ」 「あぁ、母さん。絶対戻ってくるよ」 翌朝、盤はあの時のフライングディスクを手に家を出ようとした。 「盤、待って。これを持っていきなさい。母さん早起きしてにぎったのよ」 それはおにぎりだった。 「ありがと。じゃあ行って来るね」 盤は勢いよく家を飛び出した。
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