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盤は少しでも早く五面のところへ行きたかったから全力で走っていた。
すると向こうから女が近づいて来る。
よく見ると自分と同じぐらいの年のようだ。
「可愛い」
盤がみとれていると、その女は自分の方に歩いて来る。
盤の前まで来ると女は言った。
「私昨日から何も食べてないの。助けてくれない」
盤はナンパかと思いドキドキしていた。
盤が何も言わないでいると女が言った。
「お願い。なんか食べさせて。なんでも言うこと聞くから」
盤はテンションMAXになった。
そしておにぎりがあったことを思い出した。「おにぎりなら有るけど。欲しいなら俺の奴隷になれ」
「奴隷でもなんでも良いから早くちょうだい」
盤はおにぎりを女に渡しながら聞いた。
「お前、名前はなんて言うんだ。俺は飛田盤。ヨロシクな」
すごい勢いでおにぎりを食べ、女は言った。
「私はフリス。さっき奴隷とか言ってけど私はどうすればいいの」
「フリスかぁ。実は俺今から総理のとこに行くんだ。そんでこのフリスビーでやつを倒すんだ。一緒に来てくれないか」
「そのディスクは。私も同じの持ってる。なんか運命的だね。私も一緒に行く。それで盤よりフライングディスクが上手いとこ見せてあげる」
「フフハハハ。君が俺より上手いだって。俺はフリスビーを極めし男、ビーキングだぜ。俺より上手いやつなんて居やしないよ」
「あら、自信満々ね。でも私これで負けたことないから」
「まぁいい、少しは使えるようだな。一緒に五面を倒そう」
「ねぇ、それよりもっと大勢で行った方がいいと思うわ」
「そうだな。この町には確かデストロイピーナッツとか言われてるフリスビーのプロがいたよな」「えぇ。でも確か彼、今はスピン公園でホームレスやってるって聞いたけど」
「よし。デストロイピーナッツを仲間にしに行こう」
こうして盤とフリスはスピン公園に行くことにした。
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