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そう考えて、吐き気を催した。酸っぱいものが喉までこみ上げてきた。耐えきれず、少年に背を向けて台所の流しへ駆け寄り、その場で吐いた。胃液と消化途中の夕食がステンレスにぶつかって音をたてるのが聞こえる。
燃えるゴミ。
それは、あまりにも恐ろしい仮定だった。
燃えるゴミ。
ゴミ袋を捨てた犯人は、動かないこの子を「燃えるゴミ」として認識したのだろうか。
ぶんぶんと首を振った。俺がすべきことは、謎解きではない、警察に通報して彼を保護してもらうことだ。そう、こんな事件に俺が首を突っ込む必要はない。
吐き気に耐えながら、ズボンのポケットから取り出した携帯電話を開く。これでいい、事情聴取くらいはされるだろうけど、これでいいんだ。
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