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二の腕、肘、肩、そしてその肩に乗せられた頭部……。
間違いない、と思わずにいられなかった。
間違いない、これは、人間だ。
* * *
結論から言うと、中身は、中学生とおぼしき少年だった。
袋の口を開けると、少年が入っていた。慌てて引っ張り出す。
痛々しいほどに腕や足は細く、闇の中でも左頬が腫れあがっているのが分かる。衣服は一切纏っていなかった。
胸に手を当てると、弱々しい鼓動を感じた。生きている。何故だか、泣きそうになった。
ここに置いていくわけにもいかず、かと言って警察を呼ぶという行動を思い付けるほど冷静にもなれなかった俺は、とりあえず自分が着ていたパーカーを彼に着せた。丈がかなり長く、局部や尻は隠せたらしい、などと妙な点で安心する。
少年を背負って、階段を上った。三階の一番奥の部屋が、俺の居室だ。
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