Ⅲ章

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「ところで、君格好良いね…。モテそうだね」 タマはそう言って下を向いた。 えっ! 俺が格好良い…?? オバサンやオカマのゴキブリに言われると気持ち悪いだけだが、こんな可愛い子?に言われてチンは案外照れていた。 「いえいえ全然。人間界では全くモテなかったんですが…」 チンは照れながらも不思議そうに言った。 「じゃあ、僕の逆だ。俺人間界ではホストだったんだ。でも何かの間違いでここに来てしまって…。みんなから汚いような物を見る目で爪弾きされるから、体鍛えようと武道家を選んだんだ。 今は研究家も目指してるんだ。だから羽がシルバーと黄色なんだ」 タマは寂しかったのか、初対面のチンに向かって嬉しそうに話した。 「そうなんだ…」 チンはなんとなくおぼろげながら、この世界の事が少し解ってきた。 …ん?…?… えっ…? .
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