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「ちょっと待って、武道家って!?、ここ魔法使いじゃないの…??」
「えっ、違うけど…?、あっ、魔法使いを選んだの?…あの王様、なんかよく間違えるらしいよ。でも君、ルックス良いから、体鍛えたら更にモテるよ」
タマは羨ましそうに言った。
どうやら、チンは王様が間違えて武道家の所に送られたみたいだ。
まあ、仕方ないか…
チンの頭の中には、モテると云う言葉がいつまでも残ってニヤニヤとしていた。
「あっ、もう直ぐ夕食だけど、その後朝まで訓練が続くから、体力温存しといた方が良いよ。結構最初はキツいから…」
そう言ってタマはごろんとベッドに横になった。
朝まで訓練…?
まぢかよ…!
チンは急に不安になりだした。
ゴキブリの姿に変わっても体はひょろひょろで、風が吹けば飛んでしまいそうだった。
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