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『悟空サ~、まだ食うんけ?』
チチは悟空が口いっぱいに食事をつめこむのを
頬杖をつきながら見ていた。
『おぅ。うんめぇ~な!これ!』
クスッ
オラはこの人の嫁になった。
悟空サ、
それがオラの旦那様だ。
ふわふわした筋斗雲の上で
初めてあんなところをパンパンされた、
その時、オラは体に電流が走ったんだ。
あの日から1日たりとも忘れたことはねぇ。
青い空に浮かぶ雲を見るたび
筋斗雲での出来事が蘇って
オラの胸をギュッと締め付けていたんだ。
そうだ、
オラ、悟空サに逢ったその日に大好きになっちまったんだ。
ずっと会いたかった
オラの初恋相手、
その悟空サの嫁になれて幸せでしょーがねぇんだ。
そんな事を思いながら
ガツガツ食べ続ける悟空に
チチは首を傾げ、頬を桜色に染め
にっこりと微笑み見つめていた。
『うっひゃー本当にうめぇなあ!
な?チチ!』
『だべ』
そぅ
ずっと夢見てた。
今日からこの人がオラの旦那様。
幸せだ。
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