必要な人

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「俺、じゅんき。純粋に生きるって書いて純生!」 「聞いてないから」 「11月21日生まれのB型、超おじいちゃんおばちゃんっ子で、名前もおじいちゃんがつけてくれた! …他に聞きたいことある?」 「もう十分…」 あたしは冷たくあしらう なのにこいつ…なかなか引かない 「ぢゃぁ俺が質問する! 名前は?」 「…志保」 「志保かぁ!う~んじゃぁ次は… … …… ………思いつかない」 さっきまでの勢いが嘘みたいに 両手で頭を抱えて悩んでる純生が何だか可笑しくて あたしは笑った 「ちょッ…何で笑うの?!」 「ぷッ…ぃ…いゃ?」 笑いをこらえようとしてもこらえきれない 普通ホストだったら質問くらい簡単に思い付くでしょ? 何の仕事?とか ドコにすんでるの?とか 何かわけわかんない純生に笑えた
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