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道場に着いてから思い出した。 ――今日は月に一度のトーナメント戦の日じゃないか。 このトーナメント、新米兵士同士で闘ってくのだが……みんなが見てる前で負けるのは無様だ。 嫌なんだよな。 俺、すぐ負けるから。 ちなみに先輩兵士は自分の持ち場で仕事をしている。 城門の門番、城内の衛兵、上役の護衛――色々な仕事がある。 その中で、最もなるのが難しいのが王家の護衛だ。 エリート中のエリートしかなれない。 俺は王家の護衛になりたいのだが――夢のまた夢だ。 新米兵士のトーナメントですぐ負ける奴がなれるわけない。
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