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今回の任務は比較的オイラの流派に適した物だった。
ノルマはとある里を壊滅させる事。
だが、ただ壊すんじゃ勿体無い。
どうせ壊すなら芸術的にやらないと。
だから任務決行までの間、オイラはまだ見ぬその里をどう芸術的に壊してやろうかその事だけを考えていた。
「えーっ、先輩そんなの無茶っすよー!大体そんな爆破ポイントなんて覚えられるわけないでしょ!」
「うるせぇ!つべこべ言うな!お前これしっかりやんなかったら爆破すんからな!」
「ひどっ!先輩の鬼!悪魔!」
「てめっ、今すぐ爆破してやろうか!うん!?」
オイラの芸術は完璧じゃないといけない。
その為にはアシスタンスもあった方が成功率は高くなる。
だからオイラとツーマンセルを組んでるトビを使ってやろうとしてるってのにコイツはさっきから「無理」だとか「出来ない」だとかギャーギャー喚きやがる。
そりゃオイラだってお前みたいな奴に任せる事には抵抗がある。
けど一応お前の実力をかってアシスタントに回してやってんだから少しはありがたみとか感じたらどうなんだ。
文句ばっかり言いやがって。
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