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そう言いながら、ブレザーのポケットから赤いフレームの眼鏡を取り出す南智。
レンズの外枠から耳に当たる部分まで繋いだ鎖には、片側に気の抜けたドクロ、反対側に小さい蜂のモチーフが付いていた。
「ゴス好きは相変わらずだよな、これ結構すきだけど」
「ゴスパンの頂点に、南智くんは立つんだよっ。・・・でも、たっくんに気に入って貰ったら人気でそー。」
そう、南智は高校生にして自分のブランドを展開中のデザイナーの卵なのだ。
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