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よくできてるなぁ、と。
ミアンダの手をぐにぐに触っているときだった。
「セラァァァア！」
やけに派手な音を立てて部屋の扉が開いた。
こんなことをするのはシド以外にはいない訳で……。
またか、と言わんばかりに溜め息を吐き、とりあえずミアンダに視線を戻す。
……ん？まてよ？シドにしては声が高かったような。
「何オモチャで遊んでんのよ！とりあえずちょっとあたしに付き合いなさい！」
「へあ？」
ずかずかと部屋に入ってきたのはリリィさんだった。
何事ですか？という言葉は言わせてもらえない。
良いとも駄目とも言ってないが、リリィさんは構わず私の腕を掴み部屋から出て、尚且つ寮の出口へ向かっている。
や、確かに今日の授業は終わったからもう暇だけど、そんな急につれていかれても！
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