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「リリィ・N・レティアよ。趣味は……そうね、狩りかしら。ま、よろしく頼むわ」
私はクラス中がやけに騒つくのにも気付かず、狩りかぁよく出来るなぁ、なんてことをぼんやりと考えた。
赤い髪は高いところでピンクのリボンで二つにくくられ、さらさらと揺れている。
気の強そうな子だが、なかなか可愛らしい。
「……ちょっと。……ちょっと?ねぇ、貴方よ」
リリィさんの言葉に私はハッとして、慌てて立ち上がる。
そう言えば次は私の番だ。
がたた、と椅子が大きな音を立てて、リリィさんがクスリと笑った。恥ずかしい。
「ええと、セラ・A・ルークです。趣味は読書です。よろしくお願いします」
言い終えて、ホッと溜息を吐く。
リリィさんに「ありがとう」と言うと「女みたいな名前ね」と言われた。
シドさんといい、リリィさんといい、私はそんなに男にみえるのだろうか。
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