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「すみません、そういうの無関心なもので」
「ふん、まぁいいけどな」
シドさんはそう言うと私のことをじろじろと見始めた。
な、何?
なんだか恥ずかしくなって顔を赤くする。
「貧相な身体だな。男ならもう少し筋肉を付けろ」
……だから私は女であって……というか、もし彼が私のことを女だと分かっていたとしても貧相だなんて……うるせーよ……。
自覚はしていたけれど、だからこそ私は少しだけ悲しくなった。
シドさんはそれに気付いてか、ククッと笑った。
「まぁいい」
何が良いんだよこんちくしょう。
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