そもそも私は一般人で

4/32
前へ
/690ページ
次へ
「すみません、そういうの無関心なもので」 「ふん、まぁいいけどな」 シドさんはそう言うと私のことをじろじろと見始めた。 な、何? なんだか恥ずかしくなって顔を赤くする。 「貧相な身体だな。男ならもう少し筋肉を付けろ」 ……だから私は女であって……というか、もし彼が私のことを女だと分かっていたとしても貧相だなんて……うるせーよ……。 自覚はしていたけれど、だからこそ私は少しだけ悲しくなった。 シドさんはそれに気付いてか、ククッと笑った。 「まぁいい」 何が良いんだよこんちくしょう。 .
/690ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23824人が本棚に入れています
本棚に追加