物語は出会いで始まる訳で

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……と思ったが、どうやらただの自意識過剰だったみたいだ。 ですよねーそんな特殊な人生送ってませんしー。 そもそも私基礎知識しか知らない一般人ギリギリですしー。 ほ、と安堵のため息を吐いたときだった。 「ふ……特殊でなければ元より魔法学園なぞに入れんだろう」 そういって笑いながら言うのはやっぱりシドさんで、私はまた頭を抱えてしまった。 一般人が魔法学園とかきちゃってすみません……!やっぱり場違いかな私……!! 「ほぉう……今年はずいぶん生意気なのが居るようだな」 先生はタバコをくわえたまま、緋色のサングラスを少しずらした。 そこから覗く目は鋭い三白眼で、恐怖心をあおる。 やっぱりこの人ちんぴらなんじゃないだろうか。 もしくはヤーさんとかその類。 .
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