Little love birds

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そんなある日の、任務終了後。 日頃の疲労が祟ったのか、俺はぶっ倒れた。 ふと目を覚ました場所は、俺の部屋じゃなかった。 真っ白な天井に、小奇麗に片付けられた部屋。 「ここ、は―――……?」 ゆっくり視線だけで周りを見渡す。と、ここが何処かなんて、すぐに分かった。 「気がついた?……いきなりぶっ倒れるから驚いちゃったよ、全く。」 ……この皮肉っぽい言い回しは―――カナリヤの他にない。 「…悪ぃ。ここ、お前の家か?」 ベッドから起き上がりながら言うと、ヤツは慌てて俺の身体を押し戻す。 「駄目だよ!まだ起きちゃ!!……すごくうなされてたから……まだ気分優れないんじゃない??」 (…何、だって?  俺が、うなされていた―――…?) カナリヤに視線を向けると、ヤツはそれだけで俺の言わんとする事を悟ったらしい。 コクン、と頷くと淡々と言った。 「……俺が殺した、って、言ってたよ」 「……そっか。」 俺は無意識のうちに、まだあの男の事を引きずっていた事を、ヤツの一言で悟ると小さく応えた。 途端、生まれる沈黙。 俺はカナリヤから視線を逸らして、その空気を耐え忍ぶ。 長い沈黙を破ったのは、カナリヤの方だった。 「……ねぇ、何を想っていたの。」
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