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「……なぁ。」
共に走る、ヤツに語りかける。
「何?」
寒空の下、息を弾ませながら答えるヤツに、問う。
「……俺達は、何処まで行けるかな?」
すると、ヤツはさも当たり前、という様に笑った。
「―――そんなん、何処へでもに決まってんじゃん!!」
「……ん。」
白い息と共に短く答えた俺の頬を、昇り始めた太陽の光が照らして。
俺達は共に『未来(あした)』を想った。
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