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ふと、コンピュータの横に飾られた写真立てが目に入った。
その写真には中年の男女と、2人の子供の姿が映っていた。
おそらく、このコンピュータを所有しているヤツの家族と言った所だろうか。
写真に写る全員が、笑顔で俺を見つめている。
―――くだらない。
俺は心底そう思って踵を返す。
が、進入の際、慎重に閉じた筈の扉は薄く開かれていて。
そこには先程の写真に写っていた―――中年の男が、侵入者の存在に目を見開きながら立っていた。
「!!」
しまった、俺としたことが……!!
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