突然の始まり

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「では1人づつ軽い挨拶をしてくれ。」 1人づつ自己紹介をしているなかアヤナの肩をつつく人物がいた。 『私、高野ミキ!ねね、みんな漫画で読んだようなセリフだと思わない?』 何故かハイテンションのミキはアヤナの右隣に座っていた。 『まあ…軽い挨拶っていうわけだしね、みんなそうなるよ』 軽く笑いながらアヤナは答える。しかしこんなに早く友達が出来たのは初めてだとも思った。 その後体育館でお決まりの集会があり校長の話を聞いてその日は解散となった。 アヤナはミキと校門まで一緒に帰りそこから別れて帰った。 桜岡学園では基本的に制服指定だが、入学式の時点ではまだ制服を購入してはいない。 アヤナは走って家に帰った。 次の日に制服が届いたアヤナはいそいそと着替える。 教室に入ったとき、教室が騒がしかった。近くの男女がその話題を話している。 「おい、聞いたか?うちのクラスに転校生が来るって話、しかもスッゲー美男子らしいぜ」 『うそ!?あたし絶対アタックしよ!』 アヤナは軽く聞き流して席についた。 『かっこいい転校生かぁ…』 溜め息混じりの声を漏らしながらアヤナはまだ見ぬ転校生を予想していた。
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