込み上げる想い

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ハヤテの周りにはいつも数人の女子が付きまとい、彼の趣味、どんな家に住んでる、などを聞いている。まさに質問攻めの状況だ。 しかもハヤテはそのかなりの質問にキチンと答えている。アヤナもミキもハヤテを見ながら。 『やっぱかっこいいよね~、あんな彼氏居たらなぁ…アヤナもそうでしょ?』 『うん…毎日が楽しくなるよね』 ボーッとしていたせいもあって話の内容はよく覚えてない。そんなとき、ハヤテが女子の群がりから抜け出して来た。 「藤咲さん、おはよう。」 『え?あ、おはよう』 突然の挨拶に一瞬心臓が奮える。ハヤテが席に戻ると同じくしてミキは何やら不思議そうな顔をした。 『ハヤテ君とアヤナって付き合ってるの!?』 アヤナが大体予想していた質問だった。アヤナ少しの間を空けて、 『隣の席だからこないだ話したんだよ。まだそんな関係じゃ…』 顔をうっすら赤く染めてアヤナは答えた。ミキは何やら塞ぎ込んで『そーなんだー』と返事をし、席に戻った。 授業が始まり数学の問題を黒板に書いていく教科担任、書き終えた先生が、 「この問題は来週の期末試験に出るからな~。解けるようにしておくように~。」
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