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   この日もいつものように、私は隣の家にいた。  いつも一緒に遊んでいた、大好きな幼なじみの名は祐希。「霧羽祐希(キリバユウキ)」である。 『ゆう、さあ疲れたよー』 『じゃあ一緒にお昼寝しよう!』 『うん!』  当時の私は、この一緒にお昼寝が、疲れたあとにあるジュースやお菓子よりも楽しみなものだった。  ただ一緒に添い寝するだけなのに、祐希と一緒というのが何よりも嬉しくて楽しみだったのだ。 『起きたらまた遊ぼうね?』 『うん!』  
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