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「おっ!いいね綾、お手並み拝見って訳だな。」
綾の提案に優はやってやろうじゃないかと闘志をむき出しにして賛成した。
「さぁ!佐々木さん!才能とやらを見てやろうじゃないですか!!」
綾と優はズカズカと列に向かって行く。
「まぁ面白そうですけど……お金はどうするんです?」
すると、綾と優は停止ボタンを押したようにピタッと止まった。
しばらく肌寒い風が三人の肌を撫で、佐々木だけが寒さで震えていた。
「ええぃ!!やかましい!!俺はあそこで占いをやっていた先輩だぞ!無料だ無料!!!」
「そぉよ!そぉぉぉよ!!先輩から金取るなんて外道極まりないわ!無料!無料!無料!」
無料!無料!と繰り返しながら列に並んだ綾と優は周りの人達からイタい人のように見られた。
佐々木は少し間を置き二人の後ろに並んだ。
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